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8月7日の「Mission」です。

Posted by theatreminori on 08.2014 稽古レポート 0 comments
早くも8月に突入してしまいました。本番が近付くにつれ、焦りの色が見え始めたてあとるみのりの面々です。そんな8月7日の午前中の制作部ではグッズを製造する組と衣装、小道具を製造及び汚し入れを行う組に分かれての活動となりました。ここ数週間、この作業が継続しています。いずれも一朝一夕に仕上がるものではないので、こつこつと前進させているところです。決して悠長に構えているわけではなく、なるべく早く完成させることを目指しています。

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午後の稽古では3回目の通し稽古を行っています。先週の稽古で良かった感触をどこまで物語に還元し、さらに進化を示せるのかに注目が集まりました。しかし、これがまたお芝居の面白くも難しいところで、上手くいったところがそのまま上手くいく、さらによくなるという確約はありません。…こういう文章の流れから想像できるでしょうが、今回の通し稽古では、お芝居がかなり退化してしまいました。

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演出からは「芝居ではこういうことはよくあること」とのフォローもありましたが、一方で「できないことではなく、できていたことを求めている」という、ある意味厳しい言葉も投げかけられました。今回、先週の品質が一気に劣化してしまった要因は①「これでいいんだ」「よかった」と油断した②「もっとよくしよう」「もっとやってやろう」と余計なことを考えてしまった③役者自身のコンディション低下…の3つが考えられます。どの団体でもあることでしょう。③はもはや語るまでもないことです。①②は、実に微妙なバランスです。何もしないのもよくないし、考えすぎるのもよくない。いったいどんな準備をして、どんな心構えで臨めばいいのかわからなくなってしまいます。そんな時は、原点回帰。脚本に描かれる人物像を素直に描き出す、動きや形にこだわらず内面の衝動に従う…。そんな方法を模索する必要があります。もっとも、これは人それぞれ。少し気持ちを切り替える、気合を入れ直すことで改善する場合もあります。ただ、共通していることは、ひとりだけ素晴らしくても、ひとりだけ力を発揮できなくても、いい舞台にはならないということです。

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さて、そんな本日は、豊島区民社会福祉協議会様から舞台で使用するあるアイテムをお借りました。本日のところは本番で使用可能かどうかのテストです。こういったネットワークを駆使して運営を充実させているのも、てあとるみのりならではでしょう。社会資源を活用し、自らも社会資源の一部として機能する。ちょっと他の団体にはない特徴です。いつも本当にお世話になっています。今回の「Mission」には、演劇業界だけではない関係者の方々にも、多数ご来場いただきたいです。

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