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7月31日の「Mission」です。

Posted by theatreminori on 01.2014 稽古レポート 0 comments
7月最後の日。明日から8月になってしまう環境下での活動に臨むと、得をしたのか損をしたのかわからない心境でした。まあ、そんなことはどうでもよく、午前中はいつものように制作部の活動時間。最近のスケジュール消化を確認し、予定からの修正が必要な場合は変更案を検討しました。後はグッズやら小道具やらの製造です。



午後の稽古は入念なウォーミングアップを経て行われています。ワンポーズでインスピレーションを具現化する「ポーズゲーム」が白熱していました。出題されたお題を瞬発的に表現する必要があるこのゲームでは、頭であれこれ考えていると取り残されてしまいます。肝心なのは、その形状が妥当であるかよりも、閃きを一瞬で肉体表現できるか?その思いきりと勇気があるかです。「できる、できない」ではなく「やる、やらない」の境界が問われる訓練です。

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そして稽古前の円陣。実はてあとるみのりでは、どういうわけか稽古終了時に円陣を組み掛け声をかけあっていました。それはそれで、次週の稽古までの修練の誓いにも似ていてよかったのですが、何となく稽古前の気持ちの乗せ方が不十分だった気もします。そんな状況を加味して、本日は稽古前に円陣を組んでいます。

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そんなこんなで行われた本日の稽古は、先週までのモヤモヤした雰囲気から一転して、公演に向けて期待が持てる内容でした。各自が「こういう方向にしようと考えてきました」「この方法はどうかと思って準備しました」などと、入念に準備をしてきたことが大きな変化を生んでいたようです。

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考え込んできた演技といっても、状況に見合わない不自然な物であっては意味がありません。その場で、その世界・物語の中で、ひとりひとりが生きている感触を生み出していなければいけません。いわゆる自然体でありながらも、役の人物として存在感を放ち続けるには、全員のイメージの連鎖と共有が不可欠です。ひとりでも些細なリアクション、表情、動作をおろそかにする、つまり、その場における一人の存在としての所作を描き出せなければ成立しない極致でもあります。まだまだ安定してその領域を描けるかは不確かなレベルでしょうが、少しはその片鱗を感じることができました。

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本番までの時間を考えると、このゾーンに突入するには早過ぎる気もしますが、本番までの稽古回数を考えれば遅すぎたかもしれません。やっときっかけをつかみ始めた役者たちの機運が、これから順調に育つことに期待しています。

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