7月17日は本番約2か月前。衣装確定へ向けた試着が行われる予定の日です。今回の公演は、池袋演劇祭に参加するということで、いつもより早めに準備を完了させておかなければいけない部門がいくつかあります。衣装や小道具もその部門です。本番の1か月前、つまり今から1か月後に、サンシャインシティ地下の噴水広場で行われる演劇祭の「前夜祭・CM予告編大会」に出場するためです。

そんなわけで、午前中の制作部では衣装の作成と衣装に関連した小道具類の作成を急ピッチで進めました。それぞれ分担して作業を行い、可能な限り汚しも入れていきました。「汚し」とは、揃えた衣装に生活感を出すために、意図的に汚れやダメージを入れていく作業・技術のことです。特に購入したり作成した衣装の場合、見るからに新品という感じになり、そのまま着用すると人物というか物語の中で浮いてしまいうので、この作業が重要になります。もちろん、ただ汚せばいいというのではなく、物語の場面、人物の背景・生活習慣などを考慮して、それ相応の色合いや性質の汚しを入れます。
午後の稽古では、午前中に準備した衣装や小道具を試着し、サイズや色合いの確認を行い、可能な限りその状態で通し稽古に臨みました。制作部も必死に作業していたように、役者たちも本番2か月前、仕上がりの目安としてはあと1か月程度という考えから、ピッチを上げ、集中して稽古に臨んでいました。

まだまだ衣装もメイクも不完全な状態ですが、少しずつそれっぽくなってきました。試着した衣装は、見栄えだけでなく、役者の演技にどのような影響があったかの確認も行って改善作業を進めることになります。役者たちも「ここが、このままだと動きにくいからスリットを入れてほしい」「少しきつめでしたけど動きには問題ありませんでした」など、積極的に要求や報告を挙げていました。

通し稽古と言っても、全役者がそろっているわけではありません。社会人も多い団体ですので、平日の昼間に全員集合することは想定していません。そこで活躍するのが代役です。ここで紹介している写真の中には本番には登場してこない人物も含まれています。代役担当者は、自分自身も演技を楽しみながら、重要なところではオリジナルの言動を再現しようと真剣に取り組んでいます。そういった影の奮闘があってこそ、通し稽古が円滑に成立し、本当の役に入っている役者にとっても有意義な時間になるのです。

紹介されている画像も、少しずつ本番仕様に近付いています。「Mission」をご存知の方も初めての方も、いろいろと想像して2か月後をお迎えください!すでにチケット販売も行われています。ご予約は→
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