寒い日が続きますが…てあとるみのりの練習は、常に熱気に包まれています。
役者陣の心はこんな外の寒さなんかに負けない程の情熱を持っています。
今までの練習では、脚本の主旨や展開など…ほとんどが演出家の脳内にありました。
役者陣は脚本を読み込み、自分なりに解釈し演技にぶつけていました。もちろん演出家
の思い描く展開と異なり、注意されることもしばしば。そのたびに役者陣は悩み、成長
していきました。言わば、今までは役者と演出家の戦いが行われていたのです。
演出家という立ちはだかる壁を、どうやって攻略していくか…役者陣の力量が試されていました。
しかし、今回は脚本が渡された時点で、演出が思い描く主旨や展開が役者陣に公表されました。
また今日の練習では「この役はどんな思いでいるのだろうか」、「なんでこんなこと言うのかな?」
と膝を突き合わせながら、同じ目線で演出家と役者陣が話し合っていました。
戦いは終了し、手を取り合って創り上げていく関係性に変わってきたように感じました。
まだまだ練習は始まったばかり。公演まで、あと5ヶ月。この5ヶ月は決して長い時間ではありません。
前回を越える公演にすべく、役者も演出家はもちろん裏方も力を注いでいます。みなさんの期待が、
私たちのプレッシャーになると同時に活力にもなります。ぜひ、楽しみにしていてください。
以上、saeでした。