ついに5月です。そして9月の池袋演劇祭参加が正式に決定しました。いよいよです。
そんな新しいステージの幕開けにふさわしく、本日は予定通りに全面改訂された第13回公演「Mission」の脚本が完成しました。午前中の制作部では、手分けして印刷と製本作業を行っています。「表紙が前の時より進化してる!」「ページが増えている気が…」と、内容は午後の稽古のお楽しみとして、チラッと見える新たな脚本の表情と感触に、ドキドキでした。同時に「始まってしまう~」「9月が来るのがコワイ」という武者震いにも似た本音の不安もちらほらと。これから徐々に本格化していく稽古の中で、各自がその不安を打ち消すような準備と実践を行い、よいフィードバックを得ることが出来れば、この不安の半分ぐらいは自信に変わっていくでしょう。

午後の稽古時間は、最近役者たちが力を入れている発声練習と早口言葉、外郎売、ポーズゲーム(ストップモーション)などで盛り上がりつつスタートしました。役者同士声を掛け合ったり、いいパフォーマンスには拍手を送り合ったりと、これまでバラバラだった基礎訓練にも一体感、チームの雰囲気が芽生えてきました。


基礎練習の後は脚本の配本が行われています。脚本家から第8回公演からの変更点を何点か告げられると、役者たちは「早く読みたい!」という欲求に駆られていました。物語が形になった初回ですので、代役を立てつつ、冒頭からラストまで通して読み合わせてみました。ここで今回の芝居の感触、色合い、温度などをリサーチしておき、来週以降の稽古、演出の方向性に生かしていくためです。


序盤は静かに直立しての本読みでしたが、物語が進むにつれて勝手に体が動きだし、最終的には立ち稽古に近いスタイルになっていました。もちろん代役が混ざっていたり、動きが合っていなかったりと、完全なものではありません。それでも、十分にリニューアルされた「Mission」の世界観は伝わってきました。以前の脚本と比較して人物の性格付けが変更されているところもあり、演じた役者からは「もっと感情を出すような人物になってますね」「もう一度根底から考えてみないと」といった声が聞かれていました。誰もが変化に対して敏感でした。それだけ、物語の中で整合性を持って人物が存在できているということでしょうか。
この日はもう一点大事なお知らせがありました。参加が決まっている第26回池袋演劇祭に関連したスケジュールの告知です。サンシャインの噴水広場で行われるCM(予告編)大会にも出場しますので、その日程(8月22日)までに役作り、衣装、メイクなどを仕上げておこうと、全員で確認しています。それ以外のスケジュールも一切の遅延が許されない進行になるので、各担当は気を引き締めていく必要があります。ちなみに、本日無事に脚本が完成したことで、脚本家のミッションは完了です。しっかり約束通りの仕上がりでした。
来週も稽古は続きます。あと20回もありませんのでできることから少しずつ、です。