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11月28日の稽古です。

Posted by theatreminori on 28.2013 稽古レポート 0 comments
早くも11月最終週。この季節は忘年会が各地で催されていることでしょう。そんな気分に乗っかって…というわけではないのですが、本日の即興稽古は居酒屋が舞台でした。小学校時代の同級生が同窓会を兼ねて飲み会を開催。集まった数人と当時の担任の先生、店員が織りなすドラマです。



例によって物語前半は脚本がある状態で進行。懐かしい顔触れが揃う中、徐々によみがえる当時の記憶。そして、えげつない遊びで楽しんでいた若気の至りをそのまま再体験…。今だからこそ笑い合える、平和で温かな空気が流れています。第4回公演「hide-and-seek」が思い出されます。

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そして即興パートへ。ここで当時の担任の先生が合流するという流れです。先生がどんな雰囲気で生徒たちに接するかで、その後の展開が大きく変わってきます。何度か役を変えつつセッションしましたが、どれも方向性が異なっていました。特に最後のセッションでは、息子を亡くしているという予期せぬ悲劇的設定が生み出され、盛り上がっていた飲み会の空気が沈痛なものになってしまいました。

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即興ですので、その場の流れでいかようにも物語が展開していくものですが、脚本部分から残されている設定が時々顔を出すのもいいアクセントになっていました。例えば、健康食品の通販会社に勤めている人物が、ことあるたびに商品を勧めたり、インフルエンザにかかりやすい人物が不意に咳き込んでみたり。そのたびに周囲もしっかりとリアクションを取っていました。

この自然な感覚、会話、心の動きが、前半の脚本読みのパートでは影をひそめてしまうことも、本日の稽古ではっきりとわかりました。脚本がある方がスムーズに演じられるはずなのに、逆にテンポも間も悪く、面白いはずのやり取りも拍子抜けになってしまっていました。この要因を役者個々が振り返り、自分なりの答え、対策を見つけていくことが、演技の品質向上につながります。

さて、そんなこんなで11月の稽古も終了です。さて、第12回公演の脚本はどうなっているのでしょうかね?

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