どうも。天井を「天上」と書いた団員に訂正を求めておきながら、実は思惑の「惑」と感想の「感」と減少の「減」の正しい書き分けに自信がないSugiです。
まずは制作部の様子をお届けしましょう。少人数での活動が続いておりますが、徐々に本番が近付いてきた今日この頃、参加者には焦りと共に「自分たちがやらなければ!」という思いが芽生え始めました。誰かが何かをしてくれるのを待つのではなく、自分たちで創ったぞというものを残したい!…そんなシンプルな衝動が、彼らの心と体を動かしたようです。

グッズの最終締め切りの確認と案の整理を行っています。
良いものを創るために、しっかりと判断。

ほぼ完成しているグッズに関しても細かいチェック。
早速、仕上げのやり直し作業を行いました。
普段はテーブルを囲んで話し合い中心の制作部が、グッズに必要な素材集めに相次いで外出していました。決定や行動を先送りせず、すぐに行動して実行する。また次回と言っているうちにもうこんな時季になってしまったわけですから、その反省を即座に生かしていました。今回の「チイサナソラ」に通じています。本番に間に合えば…という甘い考えではろくなものが出来ない!と決意した彼らが定めたグッズ製造の締切日は3週間後。それまでにできないものは扱わない覚悟です。もっとも、本番1カ月前からはさらにやるべきことが増えるので、グッズ作りどころでないのが現状です…。
午後は役者も集結して稽古です。先週は夏休みだったため、休みの間にそれぞれがそれぞれの場所で積み重ねた自主練習の成果を発揮し、とても充実した稽古になることに期待していたのですが…。
現実はそれほど甘くなかったです。まだまだ練習が足りなかったようで、満足いくパフォーマンスは得られませんでした。そこでくじけてしまわないところ、もう一度立ち向かおうとするところが、てあとるみのりの役者たちが示す闘う姿勢。自分の不甲斐なさ、もっと高みを目指したい欲求を余すことなくぶつけ始めました。その後の何シーンかの稽古は充実した内容でした。特に、これまでセリフを順番だけで覚えていた役者が、相手のセリフに応じたセリフを返していたこと(相手が順番を間違えても妥当に対応できていた)ことが大きな発見でした。

さて、そうこうしているうちに次週で8月も終了。季節の移り変わりとは早いもので…という、この物語のイントロダクションを思い出します。何もできていない者が評価されることはなく、報酬を得られるはずもないことはわかっていても、言い訳の種をまきながら、心のどこかでお情けの享受を求めてしまうのが人間の弱さなのでしょう。立ち尽くしても、立ち止まっても、振り向いていても、明日へは進めない。ただ、足を踏み出せばいい。心に闘う力を。
それではまた。