どうも。職場の事務室が暑く、早く抜け出したいのにその暑さのせいで作業効率が落ちダラダラしてしまい、ますます抜け出せずに無間地獄気分のSugiです。
今週は再び猛暑が帰って来た関東地方。当然稽古場もエアコンに勝る役者の熱気と運動量で真夏の様相です。役者の熱中症対策として、こまめに水分補給を行うだけではなく、団員の中に存在する「団扇担当」が合間に出動して、クールダウンに一役買っています。さながらF1のピット作業。ボクシングのラウンドインターバルのようです。まずはそんな稽古の様子をお届けしましょう。8月に入ったこともあり、ネタバレ防止機能を徐々に解除して、正確な情報も小出しにしてまいりますよ。

ウォーミングアップ風景。二人一組で早口言葉練習。

稽古前半はこの物語で重要なあるシーンの特訓。
過去の「チイサナソラ」をご存知の方はすぐにおわかりでしょう。

そのシーンには該当しない役者は自分のセリフの確認です。
もちろん今週も脚本を手放しての稽古ですから。

そして稽古の後半は通常のシーン。
すごい形相で男に迫る女性。果たして何者なのか?
このシーン、役は前作には登場していませんよ。

演出からの指示、提案、アドバイスが個々の役者に出されます。
この日から細かい部分に具体的演出が入り始めています。
役者たちの集中と緊張と高揚もさらに高まってきました。
このように、稽古の方は残り2ヵ月となった段階で、ついに演出が本格的に口や手を出し始めました。これまでは役作りへ向けた助言、意識を高めるための鼓舞が中心の、ある種の放任型演出でしたが、ここから芝居作りの第二段階です。役者にとってはこれまで以上に厳しい時間になるかもしれませんが、己の演技に対して明確な反応を得ることができる喜び、成長の手ごたえを実感の中で得ることができる達成感は、まさに充実した稽古の証。さらに役に、演技に、己自身に立ち向かっていくことができるようになります。本日の稽古ではそれぞれが、かなりの手ごたえ、やりごたえを得たようです。よい夏休みを迎えられそうです。
午前中の制作部ではパンフレットの内容を具体的に検討しています。なかなか文章がフィットせずに苦労していました。久し振りにグッズ開発班の団員KPが来てくれたおかげで、一気にまとまったという、ちょっと情けないお話(団員KPはグッズ作りの打ち合わせのために来たのに)。で、本題のグッズの方は最終的な方向性が確認され、作業の分担もはっきりしました。あとは期限までに作り上げるだけのようです。
衣装部隊もいろいろと暗躍しているようで、何名かの役者が衣装候補を持参していました。8月末には衣装を合わせる予定です。何名か難航している役があるようですが、演出が時々口にする思い付きをヒントに、試行錯誤中です。
今月中には舞台装置と照明の打合せも予定されています。まだまだ先だと思っていた本番が、もうすぐそこにまで迫ってきた実感がありますね。そんなドキドキとワクワク感を抱きながら、来週は夏季休業となります。みなさんよい夏休みを。そしてたくさんのチケット購入を!