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7月25日の「チイサナソラ」です。

Posted by theatreminori on 28.2013 稽古レポート 0 comments
どうも。から揚げ好きでありながら、ふと、「たつたあげ」のタツタってどういう意味なのだろうという素朴な疑問に今さら目覚めてしまったSugiです。26日にはてあとるみのりが所属する事業所が属する法人の大きな行事がありました。私もそこそこの立場なので日常業務に加えて、様々な重要な役割を担っておりました。そのためブログの更新が遅くなりました。お待たせして申し訳ありません!早速、振り返ってまいりましょう。

25日午前の制作部では、当日パンフレットのデザイン、内容についての話し合いが行われました。先週のT.M.Evolutionに宣伝美術担当が顔を出し、制作と何やら話し合っていましたので、その辺りの動きが出てきたようです。ちなみに、ここで検討されているのはご来場者全員に配布される無料のパンフレットです。前回公演で販売した豪華な記念ブック仕様ではありませんが、ご来場いただければ手に入れることができますよ!今までにない、ちょっとスマートでセンスあるパンフレットになりそうなので、お楽しみに。

その後はここ数週間続いているグッズの製造です。やすりで何かをひたすら削っていました。スピード重視と言いつつ丁寧さも求められるという作業。果たしてどんな作品が販売されるのか、こちらも併せてご期待ください。

午後は、あっという間に7月最後の稽古です。来週の稽古では脚本を手放します。脚本の呪縛から解放され、いよいよ飛び立つときです。この与えられた自由を楽しめるかどうか?その前哨戦ともなるひと時です。それでは、そんな稽古の様子をお届けしましょう。もちろん、ネタバレ防止機能として芝居や稽古の内容とは何ら関係のない説明が添えられていますよ。なお、いつも使用しているデジカメが訳あって使用できなくなってしまいましたので、いつもと少し違ったサイズ、控えめの枚数です。ご容赦ください。

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籠城を続ける武士たちは最後の決戦に備え、槍の稽古を行う。

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その夜密偵のサスケから、敵軍が本陣を出たとの知らせが!

稽古は先週の演出からの言葉に応えた役者たちが、いい意味での開き直りと、入念に仕込んだ細部の構築を融合させたパフォーマンスを展開してくれました。まさしく個の底上げなくしてチーム力の向上はないわけです。これまでは一人がいい演技をしていてもそれが連動していない、自分の演技のことしか頭にない傾向がみられました。特に何度か経験のある役者に、その傾向が強くみられました。思い入れがありすぎると周りが見えなくなってしまうものです。ドラマの中に身を置くこと、その楽しさに心を動かすことが演劇の原点。自分を生かしたいなら、相手を生かす、空気を生かすことが必要です。その点では、この週の稽古はそれぞれの役者が、そんな意識をしっかりと共有できていたようです。頭の中で構築してきた自身の演技プランを手放すことには、相当な勇気が必要です。その結果が必ずいいものになるという保証はないわけですから。まさに「闘い」を強いられるわけです。

翌日行われた法人の行事では、役割を得ることに尻込みしてしまう人が多い中、何名かの団員たちが積極的、および責任感を持って、その任に向き合うことを選択していました。できるかどうかの不安、わずらわしさなどの不安要素があるのは当たり前。それでもやる。これは、てあとるみのりとしては大変誇らしいことです。そして、会場では緊張感を抱えながらも堂々とした態度と言葉を、会場の来賓の方々に披露していました。「さすがに声の通りが違う」「わかりやすかった」「強調するところを強調できていた」といったご感想を多々いただいております。

もちろん、挑戦すれば必ずうまくいくというような、誰もが物語の主役になれる世の中ではありません。時にはその挑戦が失敗を招くことも、己の不甲斐なさに気付かされることもあるのが現実です。しかし、大切なことはそこに立ち向かったこと、その決断を己が下し、それを受け入れてくれた仲間がいたことです。これは何にも代えがたい、大きな経験です。成功だけが明日につながる果実ではない。

すべては「闘い」。
敗北は逃避ではない。

さあ、そんな流れを経て臨む8月の稽古には何が待っているのでしょうか?龍田だろうが竜田だろうがタツタだろうが、美味ければそれでいい。芝居もかくありたいものです。


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