どうも。来週末にかけて、様々な準備、締め切りが立て込んでおり、かなりのハードスケジュールであることにやっと気づき始め、日付が変わる直前に力を振り絞って更新したブログに、翌日ひと段落した合間を利用して加筆しているSugiです。稽古後即日チェックしてくださった方は、ちょっと物足りなかったかもしれません。改めてご覧ください。
夏の暑さもひと段落といった今日この頃、18日(木)に行われましたてあとるみのり稽古の様子をお届けしましょう。この日の稽古は中盤からラストまでを目指してスタート。と、その前に、日程を確認しつつ、時間があるようで案外少ないぞという現実を確認し、気合を十分込めてからのスタートでした。
それでは、そんな勢いに乗って幕を開けた稽古画像の数々です。もちろん、毎度のことのながらネタバレ防止機能が搭載されていますので、芝居の内容とは何の関係もない解説が混ざっていますよ。まだまだ秘密です。ご了承ください。

某テレビ番組を模したお尻をぶつけ合う水上の相撲対決。
本番は美男美女が水着で激突。まさかのアクシデントも?

「だるまさんが転んだ」で、あえて不安定ポーズをとる練習。
フラメンコ対消防士の我慢比べ!

満月の夜に野性のENERGYが爆発する。
まるでドラゴンボールの主人公のように。

騒乱に巻き込まれた負傷者の救助活動。
トリアージの札に悩んでいる。
どうしたことか、今週も、いいや、今週の方が元気がない…。元気だけの問題ではなく、演技としても心ここにあらず的な状態。。。もちろん演出からはその状況に対して率直な指摘が入りました。演出以外の見ていた裏方からも躍動感や流れがないという意見が出されました。自主練習もしている、自宅で時間を作って脚本も読んでいる。それでも思うようにできない、演出に評価されない…という悩みが役者たちの頭の中には渦巻いていたことでしょう。これ以上どうやって練習すればいいのかわからずに行き詰っているかもしれません。肝心なのは準備に割いた時間・量ではなく、その内容・質なのですが。
考えるだけでは演技にならない。
頭の中で小さくまとまってしまったパフォーマンスでは、役者の心も動いていないわけですから、観客の心は動きません。「Don't Think,Feel(考えるな。感じろ)」という言葉は、この舞台に関わる団員であれば誰もが知っているはずなのに、知っていながら、身近にその言葉がありながら実践できていませんでした。この作品に思い入れがあるからこそ生じる矛盾。そう形容しておけば正当性もありそうです。単なる気の緩み、夏バテの可能性ないものと信じております。
やっと、「チイサナソラ」らしくなってきた。
まだまだフィルターにかけてモノを伝えながらも、私の中の本能が動いています。役者が本気を出せるように、演出も本気を出さなければいけませんね。次回は今回のように優しくしないようにしましょう。手加減していては失礼に値しますからね。できていないものはできていない。チイサナソラの水準に達していないものは達していない。観客が素直に感じるであろう要素は余すところなく、かつ正確に心に刻み込まれるように伝達しなければいけません。己の表現の一端を否定された役者は挫折と同時に憤りを覚えることでしょう。その怒り、悔しさ、苦悩こそ、明日の自分を強くする。より良い演技を解き放つ原動力。褒められてのびる役者などいません。舞台とは私自身、何度もあらゆる場面で使ってきた言葉、「闘い」なのですから。
で、こんな稽古の余韻に浸る間もなく、私は来週末の一大イベントの会場下見に飛んでいきました。役者たちの表情を見て、いつものように個々に声をかけたかったのですが、それは明日以降に持ち越させていただきました。せっかく充実した稽古だったのに、勿体ないことをしたものです。鉄は熱いうちに打たなければならんのに。
ではまた。