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7月11日の「チイサナソラ」です。

Posted by theatreminori on 13.2013 稽古レポート 0 comments
どうも。夏はノートパソコンよりデスクトップパソコンの方が手は涼しいけれど、部屋が暑くなるというジレンマを感じながら、このブログをノートパソコンで更新しているSugiです。

すっかり夏の気配が全開になって来た関東地方。稽古場もちょっと動くと汗が吹き出します。冷房を使用しても役者の熱気と外気の熱気には敵いません。さて、そんな真夏日続きの中行われた11日の活動から、まずは制作部の活動風景をお届けしましょう。


何やら密かに製造中です。

さて、いったい何を製造しているのでしょうか?小道具?衣装?販売されるグッズ?誰かの誕生日プレゼント?真珠のネックレス作り体験?寿司?砂金さがし?ジグソーパズル?美少女キャラのフィギュア?…正解はこの中のどれかです!

そんな午前中の制作部が終了し、お昼ご飯を挟んでからは午後の稽古。まずはウォーミングアップから始まり、今までより少し細かい演出が付き始めての稽古でした。実は今日がちょうど公演3か月前。そろそろシフトが上がってきましたよ。もちろん今回もネタバレ防止機能により、情報はゆがめられていますが、お楽しみください。

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まずはバレーボールのトス練習から。

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コーチからトスの指の形が指導されます。まさかのハート形。

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何故か一人だけ「THE STAGE」の衣装で稽古に参加。

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にらめっこの練習。

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出番を待つ役者もセリフの読み込みに余念がありません。

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稽古が一区切りすると演出からのチェックが入ります。
頭を抱えている役者は何かやらかしてしまったようです。

この日の稽古では、役者の間にかなりの緊張感と迷いがありました。もちろん、真剣に考え、構築しようとしているからこそ、慎重な気持ちになるのですが、残念なことにそれが演技を小さく、つまらないものにしてしまっていたのです。これでは何も伝わりませんし、演じていても何ひとつ得るものがありません。出し惜しむ、解放を恐れるような頭で考えすぎる演技では、演じていても何の手応えもないはずです。もちろん、演出側が見ていても何をしたいのかわからない。これでは稽古しても時間の無駄です。勇気を持って、自分で模索した方向性、試そうと思っていることをひけらかす。それこそが稽古の時間に求められているのです。そこで得られた感触、周囲に与えた衝撃が、次の、ワンランク上の演技を作るのです。稽古の時間以外には大いに考え込んでもらいたい。それでも、稽古中には感じることを第一に、委縮せずのびのびと演じなければいけません。稽古の延長が本番だからです。誰も役者の頭の中を見にくるわけではありません。出し切れないままの表現ほど、演者も観客もつまらないものはありません。

そんな原点回帰的講釈を経て、稽古は少しだけ覇気を伴いました。外の暑さに圧倒され気味の役者陣に、さらなる奮起を期待しています。何度も伝えている通り、この舞台は季節的にも内容的にも体力が必要です。気持ちのコンディションを整えるだけではなく、その気持ちを支え、稼働させる肉体にも、至極の配慮を傾けていきましょう。それぞれが、それぞれの取り組むべきことは、わかっているはずですから。

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