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いつか失ってしまう事に立ち向かう事が真実の感触を残す夢の痕。

Posted by theatreminori on 22.2012 主宰者コラム 0 comments
どうも。10月も半ばを過ぎ、朝晩の涼しさが増してきた今日この頃、ヒートテックを数枚購入して万全の準備をしていたにもかかわらず、今日は間違えてサラファインを着ているようで、非常ににひんやりと過ごしてしまっているSugiです。

人間というのは面白いもので、物事に真剣に取り組んでいるときには、その対象が存在することが日常であり、時にわずらわしささえ感じることもあります。いわゆるアツくなっている状態ですね。そして、その束の間の「日常」が通り過ぎてしまった時に、それがある種の特別な「非日常」であったことに気付き、その存在意義、有難さを実感するわけです。つまり、夏にはそれほど涼しく感じないぞと解釈していたサラファインを冬に着ると、すごい効果があったんだなと実感できるということです。はい。序文のあいさつからまだ続いていたんですね。

さて、そんなこんなで、現在私は脚本を書いています。次回公演用です。「Mission」のバーンナウト的やり切った感を抱く劇団員も少なくないようですが、私自身もまだまだ推進力が足りずに困っている状態です。もっとも、Twitterとfacebookで発言しているように、二つの企画を同時進行させているから進む速度が遅く感じているというのも事実です。

なんでまたそんな無茶な進行を…と周囲は口にしますが、まあ、いずれ皆様にもお付き合いしていただくので、見守っていてください。自分で自分に課してこそ「Mission」。それを乗り越えてこそ私もてあとるみのりも先に進めるのではないでしょうか。この過酷な条件を受容するか、妥協するか、否定するのか…。いずれにせよ、そんなアツいひと時も永遠ではないわけで、いつか失われてしまう束の間の時なわけです。立ち向かうのは今しかできない。たとえ火傷しても、それが己が挑んだ証、夢のような現実を生きた証、生を全うする歩みの軌跡になるはずです。

正真正銘のバーンナウトはまだまだ先です。そこに到達することを恐れていても仕方のないことです。常にそれを目指さなければ、生命の成長はないわけです。刻一刻と生命体としての進化の過程をDNAに刻まなければ、我々は日々退化してしまうのです。


えー、…そんな思いが全くと言っていいほど見えないテスト稿を、先週の稽古では読み合わせました。「THE STAGE」になる予定の「ザ・舞台」というタイトルの脚本の卵のような存在。今、長年の時を経て、歴史の歯車が回りだすのか?ここから物語が始まってしまいそうな予感です。

そして、2月の「THE STAGE」が終わると、3月に第10回公演が控えています。インターバルは約1か月。さあ、これで2本の企画を同時進行していることの意味がおわかりでしょう。舞台史上類を見ないかもしれない、同じ役者・演出家(さらに脚本)による連続公演。場合によっては2本立ても可能的な試みに、我々は挑もうとしています。

さあ、進化の軌跡をご覧に入れましょう。

どんな夢にも終わりが来る。
どんな夢も時とともに忘れ去られる。
それはわかっていても、なお。

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