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7月19日のMissionです。

Posted by theatreminori on 20.2012 稽古レポート 0 comments
どうも。とんかつの「とん」は豚で「かつ」は何なのだろうかと疑問を感じて、「カツレツ」のことかと推理したけれど、「カツレツ」という英語もフランス語もないので、そもそも「カツレツ」って何なんだと行き詰り、どうでもいいやという結論に達したSugiです。

今週の制作部は少人数でしたがグッズ生産、主に細長いやつを製造しました。残り2ヵ月を切ったので、予定数量の生産ができるのか気になってくる頃ですが…稽古の合間も有効活用して少しでも間に合わせようとしています。そのため、午後の稽古で使った仮セットの机、演出が使った机には、製品製造に用いたセロテープが貼られたままでした。グッズ製造の担当者に確認したところ、現在のペースで行けばギリギリながらも間に合わせることが出来そうとのことです。ご期待ください。

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午後は暑い稽古です。扇風機を設置して暑さ対策。仮セットの衝立も撤去して、なるべく空気の通りをよくしました。おかげで先週ほどの暑さではなかったようですよ。さて、そんな本日の稽古では、8月第1週に脚本を手放しての通し稽古が行われることの確認がありました。それにまつわる話を2点ほど、役者たちに伝えています。

まずは脚本を手放すことを「できるかな」「不安です」とネガティブに考えている役者が多かったことから、脚本にとらわれないで自由に演じることができる、むしろ喜ばしい出来事であることを伝えています。そのような心意気で臨んでほしいということです。脚本を手放すことに不安を感じるのは当たり前で、大スターでも、ベテラン俳優でも、素人でも、小学生の学芸会でも全く同じことです。自分は初心者だから無理だ、下手だからできないというのであれば参加する必要はありません。言い訳を先に立てているようでは、全体の品質だけではなくモチベーションまで低下させられてしまいますので、無理だと思うなら今のうちに辞退してほしいという突っ込んだ部分まで話をしています。

もう一点は先週に引き続いて「脚本を手放す=セリフを覚える」という認識を持たないようにということです。これは役者の中で稀に起こる勘違いなのですが、肝心なのはセリフ覚えではなく、その役、人物として、物語の中の世界に存在することです。それさえできれば、セリフは覚えなくても自然と溢れてきます。何故なら人間の感情はすべて相手、環境によって生まれるリアクションであり、言葉とはそのリアクションの延長線上に表現される、ひとつの曖昧な形(国や地域によって言語が異なるという点からも不確かなものと認識)に過ぎないからです。実際に練習の中では即興芝居を何本も実施しています。その時の自然と溢れてくる言葉、役の思考に集中した対応が抱腹絶倒の品質を生んでいました。大事なのは、演じている者たちは必死に、真剣に取り組んでいる点です。演じる側がへらへらしていたら、観客には面白さが伝わりません。単なる内輪ウケで終わりです。難しい要求のように思われるかもしれませんが、てあとるみのりの役者たちは即興芝居の積み重ねで、それができることを証明しています。脚本になっているとその形(セリフ)に囚われがちですが、やろうとしていることは同じです。だからできるはずです。

随分と哲学的な話をしているように映るかもしれませんが、このような次元で取り組まなければ、お客様を感動させることはできません。いい話で満足させたいなら、脚本をそのまま渡して読んでいただいた方が手っ取り早いのです。それを演じて見せて何かを感じてもらおうというのであれば、それ相応の中身を伴わせなければいけません。人の心を動かすのは人の心なのです。だからこそ、この次元の話を伝え、それを全員で実践していくことが必要なのです。ひとりでも手と気を抜けば、はいそれまでよということです。

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本日は音響をさらに充実させました。PCまでつないでみました。

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稽古の合間には役者同士の入念な打ち合わせが。
あれ?カメラ目線の人も??

それではまた。
役者の中にも体調を崩す者が何人か出ています。みなさん、体に気を付けてお過ごしください。

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